1.はじめに
2.4GHz帯の無線モジュールTWELITEを使ったラジコン(RC)受信機です。(対応する送信機は
TXA0です。)
4サーボ用受信機となっており、これをベースにスピコン付きの受信機も計画中です。
今回は、ブレッドボード上で動作確認しただけで、今後プリント基板化する予定です。プリント基板が完成したら、追記します。
開発環境はTWELITE SDKを使いましたが、TWELITE SDKは、メーカー非推奨となっているようなので、ご注意ください。
尚、ソフト作成にあたり、下記のサイトを参考にさせていただきました。
http://dsas.blog.klab.org/archives/52201101.html
2.機能
●ラジコン受信機
●プロポーショナル チャンネル : 4ch
●デジタル チャンネル : 8ch
3.仕様
●入力電源電圧 : 3.7V〜6.0V (Li−Po:1セル or Ni-MH、単三:4本)
●消費電流 : 20mA
●基板外形 :
●重量 :
4.回路図(MD1の端子名はデバイス本来の名称で記載しています。)
5.部品表
部品番号 |
部品名 |
仕様 |
メーカー |
備考 |
MD1 |
無線モジュール |
TWELITE-DIP |
モノワイヤレス |
BLUE |
IC1 |
3端子レギュレータ |
S812C28 |
ABLIC |
|
Q1_Q8 |
抵抗内蔵トランジスタ |
RN1205 |
東芝 |
必要な分だけ |
LED1 |
LED |
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青、白色以外で高輝度タイプを推奨 |
C1_C2 |
セラミックコンデンサ |
10uF/16V |
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C5 |
セラミックコンデンサ |
0.1uF/25V |
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C6 |
セラミックコンデンサ |
100pF/50V |
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C7 |
セラミックコンデンサ |
0.1uF/25V |
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C8_C12 |
セラミックコンデンサ |
0.1uF/25V |
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R1_R4 |
抵抗 |
100Ω |
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R5 |
抵抗 |
470Ω |
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6.プログラム
ソースリスト
rxa00.c
オブジェクト・コード(バイナリファイル)
BLUE
RXA0_Master_JN5164_1_2_15.bin
7.説明
7.1 LEDについて
回路上にあるLED1は、ペアとなっている送信機からの電波を正常に受信したときに点灯します。
7.2 バインド(ペアリング)
本システムでは、プログラム上で送信機と受信機の周波数チャンネルとアプリケーションIDを直接書き込んでいるので、バインドさせる操作は不要で、電源ONで即動作します。
本システムを同時に複数使用すると混信してしまいますが、混信を避けるには、プログラム上のRX_CH(周波数チャンネル)を別のチャンネルに変更するのが簡単です。RX_CHは11から26まで選択可です。
また、RX_IDを変えても混信を避けることができます。RX_IDは、16進で0〜Fの任意の16文字で設定します。
周波数チャンネル、アプリケーションIDを変更した場合は、送信機のTX_CHとTX_IDも同じ値に変更してください。
7.3 デジタル出力
デジタル出力は、8chありますが、これはおまけ機能のようなもので、LEDなどを簡単にON/OFFさせることができます。
送信機側の対応するデジタル入力端子をLowにすると受信機側のデジタル出力端子がHighになり、トランジスタQ1〜Q8がONになります。LEDなどの接続する場合は、負荷のプラス側を電源(Vp)に接続します。
また、トランジスタで電流増幅しなくても3mA以下の電流であれば、直接駆動可能です。その場合は、source電流になりますので、負荷のマイナス側をGNDに接続します。
具体的にLED負荷の場合では、470Ωの抵抗とLEDを直列接続してGNDに接続します。(青色や白色LEDは、順方向電圧が3V近くあるので、点灯させるのはちょっと厳しいです。)
7.4 サーボ信号出力について
サーボ信号出力電圧は、MD1の電源の2.8Vになっています。
Li_Po1セル専用サーボなら問題ありませんが、5〜6V用のサーボでは信号電圧が低すぎるかもしれません。
その場合は、抵抗内蔵トランジスタ(RN1202)等を使って、電圧レベル変換を行ってください。(トランジスタのコレクタと5〜6V電源との間に2.2kΩ程度のプルアップ抵抗を忘れずに)
トランジスタによる信号レベル変換を行った場合、信号のHigh/Lowが反転しますから、ソースリストを修正して信号反転させてください。
(例 チャンネル1の場合)
vAHI_TimerConfigureOutputs(E_AHI_TIMER_1,TRUE,TRUE); ==> vAHI_TimerConfigureOutputs(E_AHI_TIMER_1,FALSE,TRUE);
7.5 MD1(TWELITE)について
受信機の場合、軽量、小型にしたい場合も多いかと思います。
そのような用途には、TWELITEーDIPではなく、小型のSMDタイプが向いています。
こちらも同様に動作させることができます。端子の名称は回路図上のDIPと同じにしますが、ピン番号が異なりますので注意してください。
8.動画
https://youtu.be/i7ZUgfaSBno
つづく