1.特徴
プッシャータイプの無尾翼アウトドア用RC機です。
機首が卵の形をしているのでEGGと名付けました。
もともとはインドア用RC機として設計しましたが、旋回半径が大きく、バスケットコートが一面程度の体育館では、旋回がぎりぎりでした。勿論、もっと大きな体育館なら問題なく飛行可能です。
見かけによらず、安定性、旋回半径が大きいことを除けば操縦性は良好です。
車輪も取り付けてみましたが、胴体が短いせいか滑走中にスピンしやすく滑走からの離陸は難しかったです。
2.テクニカル・データ
・全長 : 20.8mm
・全幅 : 300mm
・全備重量 : 13.6g
・主翼上反角 : 10°
・モータダウンスラスト : 0°
・モータサイドスラスト : 1°
・動力用モータ : MK07−3.3 (Φ7mm コアレス オレンジ・モーター)
・ラダーアクチュエータ : SHICOH-F7 (Φ3.2mm コアレスモータ)
・プロペラ : P5720 (ダイヤ57mm)
・バッテリー : FR130C リチウム・ポリマー・バッテリー 1セル (130mAH)
・受信機 : MINOR−FRAT
・コントロール : ラダー、エンコン (2ch)
・連続飛行時間 : 約15分
3.寸法図
4.作り方
4.1 胴体
胴体は、厚さ10mmの発泡スチロールです。胴体後部には垂直尾翼とラダーを取り付けます。ラダーは、モーターアクチュエータによって駆動されます。ラダーの構造は、基本的にTMK2と同じですので、そちらを参考にしてください。
胴体には主翼を接着しますが、接着だけでは弱いので、胴体に主翼を付けるための切り込みを入れておきます。
4.2 主翼
主翼は2.5mm厚の発泡スチロールです。発泡率の低いもの、つまり少し固めのものです。
左右の翼は別々に作ります。
主翼後端を少し跳ね上げが必要です。写真のように、手を使ってゆるいカーブを描くように翼の後端を曲げます。
4.3 垂直尾翼
垂直尾翼は、この機体の特徴的な部分で、こんなに必要ないかもしれませんが、垂直尾翼が3枚もあります。
中央の垂直尾翼にだけラダーがあります。
垂直尾翼も主翼と同じく、固めの発泡スチロール材を使用しています。
4.3 モータ、プロペラ
モータは、胴体後部に接着しますが、モータを取り付ける胴体部分は削って一段低くし、モータが径の半分くらい下がる位置に固定します。トルク負けを防ぐために1°程度のサイドスラストを付けます。
4.4 受信機、バッテリーの取り付け
受信機は、胴体に取り付けます。取り付け方は、kami2でも説明したようにコネクタによる交換可能方式です。
バッテリーは、胴体に穴を開けてそこに差し込みますが、テスト飛行で重心位置を調整する必要がでてくるかも知れませんので、初飛行では、セロハンテープなどで仮止めすると良いでしょう。
5.調整
重心合わせは、飛行姿勢を見ながら調整します。
前後のバランスに関しては、バッテリーを前後に移動して調節します。バッテリー取り付け穴を開けてしまったなら、主翼後端の跳ね上げ量を加減しても調整できます。
6.飛行の様子(ムービー)
http://www.youtube.com/watch?v=U8A9Se41mhE