1.概要
2つのサーボ信号をミキシングする回路で、以前制作した
PM11の改良版です。
電源にレギュレータを追加して、ハイボルテージにも対応しました。また、分解能もアップしています。
ミキシング機能のない送信機でも、Vテール機やエレボン機を飛ばすことができるようになります。
2.機能
●Vテール、エレボン等のミキシング
3.仕様
●入力電圧 3.0〜9.0V(リポ1セルでも動作可能)
●消費電流 7.5mA(@5V)
●基板外形 25*11*4(縦*横*高さ)
●重量 5.3g(コネクタ含む)
●ミキシング量 1:1(50%:50%)固定
4.回路図
5.部品表
番号 |
部品名 |
品番(仕様) |
メーカー |
備考 |
IC1 |
三端子レギュレータ |
S812C33 |
ABLIC |
|
IC2 |
マイコン |
ATtiny44A |
Microchip Technology |
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Q1〜Q4 |
抵抗内蔵トランジスタ |
RN1102 |
東芝 |
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C1 |
セラミック・コンデンサ |
2.2uF/16V |
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C2 |
タンタル・コンデンサ |
47uF/10V |
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C3 |
セラミック・コンデンサ |
0.1uF/25V |
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R1〜R2 |
チップ抵抗 |
2.2kΩ |
|
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6.マイコンプログラム
自作する場合は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
下記ファイルをダウンロードしてマイコンへの書き込みを行って下さい。
(右クリックで ”対象をファイルに保存” を選択)
pm120.hex
書き込み時の設定
・FUSE 0xFF 0xDE 0x62
・LOCK 0xFF
7.接続
接続は、下図を参照してください。
8.使い方
本回路は、受信機から出力される2つの信号をミキシングして2つのサーボを動作させるものです。
Vテールやエレボンに応用する場合、リンケージ方法等によって、サーボの回転方向が目的に合わないことがあります。と言うより、合わないことの方が多いと思います。そのような場合は、下記の方法で、目的とするサーボの回転方向にあわせることが出来ます。理論上、サーボの動作方向パターンは16パターンあります。根気強く設定してください。
@受信機のラダー信号をCH1に、エレベータ信号をCH2に接続します。サーボも2つ接続しておきます。(受信機の電源はまだOFFのままにしておきます)
A送信機の電源をONする。
B送信機のラダースティックを右にいっぱいに切る。(リバース・モードになっている場合は、左にいっぱいに切る)
C受信機の電源を入れる。
D約5秒待つ。
Eサーボが動き出す。
以上の操作でラダースティックの動きに対してサーボの回転方向が変化します。
目的のサーボの回転方向が得られない場合は、以上の動作を繰り返します。16回繰り返すうちに必ず目的のサーボの回転方向が得られるはずです。(16回でローテーションする)
上記の設定は、電源を切っても消えることはありませんので、電源投入毎に設定する必要はありません。また、何度でも設定をやり直すことが出来ます。
注意
・送信機のスティックのふり幅が小さすぎると、設定モードに入らない場合があります。そのような場合は、設定の時だけふり幅を大きくするか、トリムレバーを使ってみてください。
・もし誤動作する場合、入力のCH1とCH2を入れ替えてください。その場合、設定モードへの移行はエレベータスティックによって行うことになります。