PM12

パルスミキサ

    

製作 2019/05/11



1.概要
 2つのサーボ信号をミキシングする回路で、以前制作したPM11の改良版です。
電源にレギュレータを追加して、ハイボルテージにも対応しました。また、分解能もアップしています。
ミキシング機能のない送信機でも、Vテール機やエレボン機を飛ばすことができるようになります。


2.機能
 ●Vテール、エレボン等のミキシング


3.仕様
 ●入力電圧 3.0〜9.0V(リポ1セルでも動作可能)
 ●消費電流  7.5mA(@5V)
 ●基板外形 25*11*4(縦*横*高さ)
 ●重量 5.3g(コネクタ含む)
 ●ミキシング量 1:1(50%:50%)固定


4.回路図



5.部品表
番号  部品名  品番(仕様)  メーカー  備考 
 IC1  三端子レギュレータ  S812C33  ABLIC  
 IC2  マイコン  ATtiny44A  Microchip Technology  
 Q1〜Q4  抵抗内蔵トランジスタ  RN1102  東芝  
 C1  セラミック・コンデンサ  2.2uF/16V    
 C2  タンタル・コンデンサ  47uF/10V    
 C3  セラミック・コンデンサ  0.1uF/25V    
 R1〜R2  チップ抵抗  2.2kΩ    


6.マイコンプログラム
自作する場合は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
下記ファイルをダウンロードしてマイコンへの書き込みを行って下さい。
(右クリックで ”対象をファイルに保存” を選択)

pm120.hex

書き込み時の設定
・FUSE  0xFF 0xDE 0x62
・LOCK 0xFF


7.接続
接続は、下図を参照してください。



8.使い方
 本回路は、受信機から出力される2つの信号をミキシングして2つのサーボを動作させるものです。
Vテールやエレボンに応用する場合、リンケージ方法等によって、サーボの回転方向が目的に合わないことがあります。と言うより、合わないことの方が多いと思います。そのような場合は、下記の方法で、目的とするサーボの回転方向にあわせることが出来ます。理論上、サーボの動作方向パターンは16パターンあります。根気強く設定してください。


@受信機のラダー信号をCH1に、エレベータ信号をCH2に接続します。サーボも2つ接続しておきます。(受信機の電源はまだOFFのままにしておきます)
A送信機の電源をONする。
B送信機のラダースティックを右にいっぱいに切る。(リバース・モードになっている場合は、左にいっぱいに切る)
C受信機の電源を入れる。
D約5秒待つ。
Eサーボが動き出す。
以上の操作でラダースティックの動きに対してサーボの回転方向が変化します。
目的のサーボの回転方向が得られない場合は、以上の動作を繰り返します。16回繰り返すうちに必ず目的のサーボの回転方向が得られるはずです。(16回でローテーションする)

上記の設定は、電源を切っても消えることはありませんので、電源投入毎に設定する必要はありません。また、何度でも設定をやり直すことが出来ます。

注意
・送信機のスティックのふり幅が小さすぎると、設定モードに入らない場合があります。そのような場合は、設定の時だけふり幅を大きくするか、トリムレバーを使ってみてください。
・もし誤動作する場合、入力のCH1とCH2を入れ替えてください。その場合、設定モードへの移行はエレベータスティックによって行うことになります。