PM11

パルスミキサ

    

製作 2012/05/01



1.概要
 通常、Vテール機やエレボン機では、送信機側でラダー、エレベータ、又はエルロン、エレベータのミキシングを掛けて使うことが多いと思います。しかし、ミキシング機能のない送信機では、それができません。そんな時に役に立つ超小型のパルスミキサを紹介します。この回路を受信機とサーボの間に挿入することでミキシングを実現することが出来ます。


2.機能
 ●Vテール、又はエレボンのミキシング


3.仕様
 ●入力電圧 3.0〜6.0V
 ●消費電流  7mA(@4.8V)
 ●基板外形 15*11*4(縦*横*高さ)
 ●重量 5.7g(コネクタ含む、回路基板のみでは0.7g)
 ●ミキシング量 1:1(50%:50%)固定


4.接続
接続は、下図を参照してください。



5.使い方
 本回路は、受信機から出力される2つの信号をミキシングして2つのサーボを動作させるものです。
Vテールやエレボンに応用する場合、リンケージ方法等によって、サーボの回転方向が目的に合わないことがあります。と言うより、合わないことの方が多いと思います。そのような場合は、下記の方法で、目的とするサーボの回転方向にあわせることが出来ます。説明では、Vテールを対象としていますが、エレボンでも同じです。エレボンの場合は、後述の「ラダー」のところを「エルロン」に読み替えてください。

ラダーの設定とエレベータの設定を分けて設定します。

まず、ラダーの設定を行います。
@PM11のCH1を受信機のラダーCHに、PM11のCH2を受信機のエレベータCHに接続します。(電源はまだ入れない)
A送信機の電源をONする。
B送信機のラダースティックを右(又は左)にいっぱいに切る。
C受信機の電源を入れる。
D約5秒待つ。
Eサーボが動き出す。
以上でラダースティックの動きに対してサーボの回転方向が変化します。
目的のサーボの回転方向が得られない場合は、以上の動作を繰り返します。4回繰り返すうちに必ず目的のサーボの回転方向が得られるはずです。(4回でローテーションする)

次にエレベータの設定を行います。
@PM11のCH1を受信機のラダーCHに、PM11のCH2を受信機のエレベータCHに接続します。(電源はまだ入れない)
A送信機の電源をONする。
B送信機のエレベータスティックをフルアップ(又はフルダウン)にする。
C受信機の電源を入れる。
D約5秒待つ。
Eサーボが動き出す。
以上でエレベータスティックの動きに対してサーボの回転方向が変化します。
ラダーの設定時と同様に、この動作を4回繰り返すうちに必ず目的のサーボの回転方向が得られるはずです。(4回でローテーションする)

上記の設定は、電源を切っても消えることはありません。また、何度でも設定をやり直すことが出来ます。

注意点として、送信機のスティックのふり幅が小さすぎると、設定モードに入らない場合があります。そのような場合は、設定の時だけふり幅を大きくするか、トリムレバーを使ってみてください。