TMK3



1.特徴
TMK2の改良版です。
TMK2は、たいへん良く飛びましたが、モータとプロペラをシャフトで接続していたため製作に難がありました。
そこで、モータとプロペラをシャフトを用いないで、直接接続する構造としました。
重心位置がどうしても後ろよりになってしまいますので、機首を少し長くして、テールを出来るだけ軽くなるように改造しました。
飛行性能はTMK2とほぼ同じですが、機体が軽くなった分、上昇力がアップしたように感じられます。
主翼、水平尾翼、車輪が取り外し式になっていることなど基本構成もTMK2と同じです。


2.テクニカル・データ
・全長   : 299mm
・全幅   : 300mm
・全備重量  : 12.9g
・主翼取り付け角 : 3°
・水平尾翼取り付け角 : 0°
・主翼上反角 : 0°
・モータダウンスラスト : 0°
・モータサイドスラスト : 0°
・動力用モータ  : MK07−3.3 (Φ7mm コアレス オレンジ・モーター)
・ラダーアクチュエータ : SHICOH-F7 (Φ3.2mm コアレスモータ)
・プロペラ : P5720 (ダイヤ57mm)
・バッテリー : FR130C リチウム・ポリマー・バッテリー 1セル (130mAH)
・受信機   : MINOR−FRAT
・車輪    : WEEL20 (Φ20mm)
・コントロール  : ラダー、エンコン (2ch)
・連続飛行時間 : 約15分


3.寸法図



4.作り方
作り方は、TMK2とほぼ同じです。大きく異なるところは、モータとプロペラがシャフトを介さずに接続するようにしたことと、胴体が、Φ1mmのカーボンロッドになったところです。


機首部は、厚さ10mm、垂直尾翼は厚さ5mm、主翼と水平尾翼は厚さ2.5mmの発泡スチロールで作ります。
主翼、水平尾翼、車輪は、TMK2と全く同じもので、TMK2の作り方を参考にしてください。
主翼と取り付けは、ネジ式で、水平尾翼は垂直尾翼につけた切込み部に差し込むだけで特に固定はしていません。

胴体は、Φ1mmのカーボンロッドです。
カーボンロッドに機首を接着しますが、機首の下部にV字の溝を掘っておいて、そこにカーボンロッドを接着すると良いでしょう。
 

車軸を通す部分は、内径がΦ1.2mm程度の樹脂パイプを使います。樹脂パイプを機首下部に接着するわけですが、そのまま接着すると耐久性に問題がありますので、図のように樹脂パイプに樹脂板を接着したものを作り、発泡スチロールに切れ込みを入れてから接着剤を塗って差込ます。樹脂板は、カーボンロッドを避けるため、2枚に分けています。


垂直尾翼は、厚さ5mmの発泡スチロールで作ります。
機首部の取り付けと同じように、垂直尾翼下部にV字の溝を掘っておいて、そこにカーボンロッドを接着します。
垂直尾翼にはラダーが付きます。ラダーは2つに分割して、上側を固定ラダーにしています。このようにすると、飛行させてみて、左右どちらかに曲がってしまう癖が出た時に固定ラダーを使って補正できます。勿論、ラダーのトリム調整でも補正はできますが、ラダーの効きが左右アンバランスになります。固定ラダーのヒンジには、薄いアルミ板を使いました。
ラダー駆動には、モータを使います。テールを軽くするためTMK2より一回り小さなモータを使いましたが、トルク的には大丈夫でした。
 


5.飛行の様子(ムービー)

http://www.youtube.com/watch?v=6vwKzVxJuY8