カナード1号



1.特徴
先尾翼タイプのインドア用RC機です。
一風変わった形の飛行機ですが、普通の飛行機に負けない飛行を見せてくれました。飛行速度は多少速めです。
エレベータなしのラダーオンリー機なので、上昇、下降はエンコン操作で行います。
重心の位置を多少変えても普通の機体ほど飛行特性の変化がなく、重心位置の変化には鈍感な機体です。しかし、調子にのって重心を後ろに下げすぎると失速した時、機首を下げないまま木の葉のようにひらひらと落下していきます。
それほど気にはなりませんが、旋回から直線に移る時にロール軸方向の振動が見られました。垂直安定板の面積の関係かもしれません。
車輪をつければ、自力で離陸できますが、プロペラがラダーの後ろにあるために、プロペラ後流がラダーに当たらず、地上タキシングは機速がつかないと思うようにコントロールできません。これが唯一の欠点です。
離陸の様子はちょっと変わっていて、離陸可能速度に達した瞬間、突然機首が上がって離陸します。


2.テクニカル・データ
・全長   : 220mm(プロペラ除く)
・全幅   : 305mm
・全備重量  : 14.9g
・主翼取り付け角 : 0°
・前翼取り付け角 : 8°
・主翼上反角 : 10°
・モータダウンスラスト : 0°
・モータサイドスラスト : 0°
・動力用モータ  : MK07−3.3 (Φ7mm コアレス オレンジ・モーター)
・ラダーアクチュエータ : MK04−40 (Φ4mm コアレスモータ)
・プロペラ : P5720 (ダイヤ57mm)
・バッテリー : FR130C リチウム・ポリマー・バッテリー 1セル (130mAH)
・受信機   : MINOR−FRAT
・車輪    : WEEL20 (Φ20mm)
・コントロール  : ラダー、エンコン (2ch)
・連続飛行時間 : 約15分


3.寸法図



5.作り方
基本的な作り方、ラダーの構造、プロペラ、車輪の構造、バッテリー取り付け方法などについては、TMK2と同じですのでそちらも参考にして下さい。
胴体、翼ともに発泡スチロールで作ります。
胴体は10mm厚、主翼、垂直尾翼、翼端安定板は2.5mm厚、前翼は5.0mm厚です。
前翼は、壁などにぶつかることも多く強度が必要なので、5mm厚としました。前翼は厚いので、翼の前縁部、後縁部は斜めにカットするか丸みをもたせるように削ります。
胴体に穴をあけて前翼を差し込み、接着します。


主翼は、裏からΦ1mmのカーボンロッドか竹ひごなどを接着して補強します。


ラダーの構造はTMK2と同じです。動力用モータを避ける形にラダーをカットします。


胴体は細いため、墜落時に胴体が折れてしまうことがありました。そこで、胴体下に補強のためΦ1.0mmのカーボンロッドを接着し、強度UPを図っています。


プロペラは、プッシャー式になりますので、プロペラをモータに取り付ける時には、裏表逆に取り付けます。そして、モータの回転方向も逆にします。
プロペラの取り付け方向で時々混乱する人もいますが、プロペラの表面は少し湾曲していて、その湾曲の「凸側が常に機体の進行方向」と覚えておけば間違いありません。

受信機を機体上部に接着する。



6.飛行の様子(ムービー)

http://www.youtube.com/watch?v=0YfrVFo9lBQ