BZ32

防犯ブザー改造機体発見ブザー                            2017/10/28
                                                   

     




1.概要
 以前にも防犯ブザー改造機体発見ブザーBZ30を制作しましたが、このとき使った防犯ブザーは、小型で良かったのですが、現在は入手出来なくなっています。
是非とも使いたいというご意見を多くいただきましたので、現在入手できる小型の防犯ブザーを使って新規に制作してみました。
使用している電池が、LR44*3からCR2025になり、電源電圧が異なりますので、注意してください。
機能的にはBZ30と同じですが、ブザー鳴動条件のパルス信号が、リバースモードからノーマルモードに変更しました。
リポ2セル(ハイボルテージ)にも対応させました。


2.仕様
 ・電源電圧              : 4.0〜8.4V
 ・バッテリー電圧低下検出電圧  : 4.2V
 ・外形(基板)             : 21*17*4 (縦*横*高さ)
 ・外形(防犯ブザー組み込み品) : 52*30*19 (縦*横*高さ)
 ・重量(基板)             : 2.9g(コネクタ含む)
 ・重量(防犯ブザー組み込み品) : 13g
 ・適応防犯ブザー          : ボタン電池(リチウム一次電池 1セルタイプ)



3.回路図




4.部品表
部品番号  部品名  仕様  メーカー  備考 
 IC1  マイコン  ATtiny15L MicroChip  
 IC2  3端子レギュレータ  S-812C33   SII  
 Q1  抵抗内臓トランジスタ  RN1102  東芝  
 Q2  FET  2SK2009  東芝  
 C1  セラミック・コンデンサ  0.1uF/25V    
 C2  セラミック・コンデンサ  0.1uF/25V    
 C3  セラミック・コンデンサ  2.2uF/16V    
 C4  セラミック・コンデンサ  47uF/16V    
 R1  抵抗  10kΩ    
 R2  抵抗  3.3kΩ    
 R3  抵抗  10kΩ    
 JP1〜JP3  ジャンパー    



5.マイコン プログラムのダウンロード
 本回路はマイコンを使っていますので、自作する方は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
プログラムは、下記ファイルをクリック、保存してからマイコンへの書き込みを行って下さい。
プログラムメモリの最終番地にOSC CALIBRATIONデータを書き込んでください。
(右クリックで ”対象をファイルに保存” を選択)

bz320.hex

書き込み時の設定
・FUSE BIT 0xAC
・LOCK BIT 0xFF



6.組み込み
 今回、組み込んだのは、ヤザワ 防犯ミニアラーム(SE26)。 量販店で、680円で購入しました。
音量はかなり大きいです。
他のものでも電源電圧が同じで、スペースがあれば組み込み可能です。


ネジを外して、ケースを開けたところ。
電池と電池ホルダーを取り外します。


フックを引き抜くことで電源スイッチが入るようになっています。
フックソケットを外して、スイッチ部分を電線でショートしておきます。


AR32とブザー回路の電源を電線で接続します。
  

BZ32をブザー回路の電池ホルダーのあったところに接着剤で接着します。


完成!!




7.使い方と設定方法


ブザー鳴動条件は、下記の6条件で、どれか1つでも条件が成立すればブザーが鳴ります。ブザー音は、断続音です。
受信機に空きチャンネルがない場合は、2又の分岐コネクタで、一方をサーボ、もう一方をBZ32に接続して下さい。

条件1
 信号入力パルスが1.7msec以上になった時。
 つまり、送信機のスティックを右(又は上)に倒す
 これは、受信機に空きチャンネルがある場合に便利です。
 また、この鳴動条件は、ジャンパー(JP1)をショートすると無効にすることができます。
 もっとも一般的な使い方です。

条件2
 信号入力パルスが1.15msec以下と1.85msec以上を素早く10回以上繰り返した時。
 つまり、送信機のスティックを左右(又は上下)5往復させる。(左右に動かす時間は1秒以内)
 この条件でブザーが鳴りだした場合は、電源を切るまでブザーは鳴り続けます。
 これは、受信機に空きチャンネルがない場合に便利です。
 また、この鳴動条件は、ジャンパー(JP2)をショートすると無効にすることができます。

条件3
 信号入力パルスが1.32msec〜1.68msecの範囲にあり、且つ信号入力パルスに変化のない状態が3分以上続いた時。
 つまり、送信機のスティックを中立付近にして暫くそのままにしておく。
 これは、受信機に空きチャンネルがない場合に便利です。
 また、この鳴動条件は、ジャンパー(JP3)をショートすると無効にすることができます。

条件4
 信号入力パルス信号が無くなって、7秒以上経過した時。 
 
条件5
 電源投入から約30分経過した時。
 この条件でブザーが鳴りだした場合は、電源を切るまでブザーは鳴り続けます。

条件6
 バッテリー電圧が4.2V以下になった時。

以上を表にまとめます。
解りやすくするために、ラダーチャンネルに接続した場合について説明します。(スティックを倒す方向は、メーカーやプロポの設定により左右が反対になる場合あり)
ジャンパーは、ハンダを盛る(ハンダブリッジさせる)ことでショートさせることが出来ます。
ブザー鳴動条件 動作させる方法 ブザー鳴動解除方法 無効にする方法 備考
条件1 ラダーを右にいっぱいに切る ラダーをニュートラルに戻す ジャンパー(JP1)をショート 空きチャンネルがある場合に便利
条件2 ラダーを素早く左右に5往復以上させる 鳴動解除不可 ジャンパー(JP2)をショート 空きチャンネルがない場合に便利
条件3 ラダーをニュートラルにしたまま3分待つ ラダースティックを操作する ジャンパー(JP3)をショート 空きチャンネルがない場合に便利
条件4 送信機の電源を切る
(送信機によっては、電源を切っても
 信号がなくならない場合もあります)
送信機の電源を入れる .
条件5 受信機の電源を入れて30分待つ 鳴動解除不可 .
条件6 受信機の電圧が4.2V以下になった 受信機の電圧を4.2V以上にする .