RS60

正逆反転スイッチ

  



1.概要
船舶模型で使われるバウ・スラスター用のモータ駆動回路で、送信機のスティック操作でDCモータを正転/逆転、停止させることができます。ニュートラル付近ではモータはオフしていますが、送信機のスティックを操作するとモータを正転/逆転させることができます。モータを回転させるときにパワー可変領域を設けてあるので、この領域ではスピコン的な動作をします。要するに、遊び(ニュートラル部分)が大きいバック付きDCモータ用スピードコントローラです。スイッチ素子にはFETを使っています。


2.機能
 ●FET正逆反転スイッチ


3.仕様
 ●動力用電源電圧 4.8〜12V(リポ2〜3セル、NiCd/NiMh4〜10セル)
 ●負荷電流 10A (連続)
 ●ON抵抗 8mΩTYP
 ●制御用電源電圧 3.0〜6.0V(受信機から供給)
 ●消費電流 0.8mA (制御用電源)
 ●基板外形 26*22*5(縦*横*高さ)
 ●重量 5.3g(コネクタ含む)


4.回路図



5、部品表
部品番号 部品名 仕様 メーカー 備考 
 IC1  マイコン  ATtiny45  Microchip Technology  
 Q1〜Q5  抵抗内臓トランジスタ  RN1102   東芝  
 Q6〜Q7  FET   HAT1072H  ルネサス・エレクトロニクス  
 Q8〜Q9  FET  HAT2164H   ルネサス・エレクトロニクス  
 C1  セラミック・コンデンサ  0.68uF/16V    
 C2〜C4  セラミック・コンデンサ  0.1uF/25V    
 R2〜R3  抵抗  1.0kΩ    
 R4〜R5  抵抗  2.2kΩ    


6.マイコンプログラム
自作する場合は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
下記ファイルをダウンロードしてマイコンへの書き込みを行って下さい。
(右クリックで ”対象をファイルに保存” を選択)

rs601.hex

lock : 0xFF
fuse : 0xFF,0xFDS,0x62


7.配線図





8.使い方
配線は完了していれば、すぐに動作可能です。
送信機のスティックが中央付近にあるときはモータは停止していますが、スティックを傾けていくとあるところからモータが回転を始め、傾きを増すほどモータの回転数は上がります。通常の送信機の設定でしたら、スティックをいっぱいに切るとモータは最大パワーで回転します。スティックを倒す方向でモータの右/左の回転方向が変わります。


制御回路部の電源は受信機から供給されていて、受信機をOFFすればモータも停止します。この状態では、モータ駆動回路に電流は流れませんので、動力用電源を接続したままでも大丈夫です。
通常の使用で特に問題になることではありませんが、制御用電源と動力用電源のGNDは内部でつながっていて絶縁されてはいません。(念のため)