SeaDart

                                     2018/10/06


1.概略
屋外で飛行させるために製作したRC機です。
背中にエアーインテークがある水上ジェット戦闘機シーダートをイメージして製作しましたが、水上飛行機ではありません。
外形は、オーソドックスなデルタ翼機で、プロペラが後部にあるプッシャータイプとなっています。
推重比は1を超えているので垂直上昇可能で、スピード、安定性、操縦性ともに文句なしの機体に仕上がりました。



2.テクニカル・データ
・全長   : 365mm(プロペラ除く)
・全幅   : 440mm
・全備重量  : 85g
・主翼取り付け角 : 0°
・上反角 : 0°
・モータダウンスラスト : 0°
・モータサイドスラスト : 0°
・モーター  : HK BL1230 5300kv (ブラシレス・モーター)
・スピコン : TURNIGY PLUSH 10A
・プロペラ : U-80
・バッテリー : リチウム・ポリマー・バッテリー 2セル (400mAH)
・サーボ   : KHM282A * 2
・コントロール  : エレボン・ミキシング + エンコン (ラダーなし)
・連続飛行時間 : 約5〜10分



3.寸法図



4.作り方
胴体、翼ともに発泡スチロール製です。
胴体は発泡スチロールのブロックを削って整形します。背中にはエアーインテーク(空気取り入れ口)を設け、機体後部に貫通させています。エアーインテークから入った空気はモーターを冷却して後方に排気されることになります。
モーターはそのまま接着してもいいのですが、接着面は気流がないので冷却できません。そこで、薄いアルミ板をモーターに放熱接着剤で接着したものを動体内に接着しています。これで、熱対策もバッチリです。
モーターとアルミ板の接着には、放熱用シリコン接着剤を使いました。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-06910/

胴体とアルミ板との接着には、セメダイン スーパー Xを使いました。
キャノピーも発泡スチロールの削りだしで、胴体との固定にはマグネット脱着式で、バッテリー交換用ハッチも兼ねています。

主翼はちゃんとした翼型にした方がいいのですが、面倒だったので、板厚10mmの発泡スチロールで作りました。前縁を丸く、後縁下面はカーブをつけて削ります。補強のために胴体を貫通してヒノキ材を挿入しました。
垂直尾翼は厚さ8mmの発泡スチロールで、ラダーはありません。持ち運びしやすいように、取り外し式にしました。垂直尾翼にΦ1mmのカーボンロッドを2本差し込んで接着します。動体側にはカーボンロッドが入るパイプを埋め込んでおきます。抜け防止には強力なネオジムマグネットを使いました。脱着はとても簡単です。
 

完成してから気づきましたが、モーターが後部にあるために、後ろ重心になりやすいです。ですから、バッテリーなどの重量物は出来るだけ前方に搭載するようにします。
少し機首を30mm程度長くした方がバランスはとりやすかったと思います。



5.飛行の様子

https://www.youtube.com/watch?v=Q1OBAn4gWMU