MC13

リポ対応RCカー用 モータ スピード コントローラ

 




1.概要
 リチウム・ポリマー・バッテリー(以下Li−Poと呼ぶ)に対応した小型電動RCカーや小型電動RCボート用に設計したブラシモータ専用の スピード コントローラです。


2.機能
 ●Li−Po対応
 ●PWM方式 高周波 モータ スピード コントロール
 ●バック付き(ブレーキは無し)
 ●BEC付き
 ●バッテリー電圧低下検出


3.仕様
 ●適応バッテリ Ni−Cd/NiーMH:5〜10セル、LiーPo:2〜3セル
 ●負荷電流 10A (連続)
 ●BEC電圧 5.0V
 ●BEC電流 2.0A(ピーク)
 ●バッテリー検知電圧 5.0V/6.0V/9.0V
 ●消費電流 11mA
 ●外形 20*28*7.5(縦*横*高さ)
 ●重量 5.6g(コネクタ含む)


4.回路図



4.部品表
部品番号 品番 メーカー 備考
IC1 UPC24A05HF NEC .
IC2 ATtiny45V Microchip Technology .
Q1 RN1102 東芝 .
Q2 RN1102 東芝 .
Q3 RN1102 東芝 .
Q4 RN1102 東芝 .
Q5 RN1102 東芝 .
Q6 HAT2164H ルネサス .
Q7 HAT2164H ルネサス .
Q8 HAT1072H ルネサス .
Q9 HAT1072H ルネサス .
R1 10kΩ  1/10W . .
R2 3.3kΩ  1/10W . .
R3 1kΩ 1/10W . .
R4 1kΩ 1/10W . .
R5 2.2kΩ 1/10W . .
R6 2.2kΩ  1/10W . .
C1 セラミック・コンデンサ 1uF 25V . .
C2 タンタル・コンデンサ 47uF 10V . .
C3 セラミック・コンデンサ 1uF 16V . .
C4 セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V . .
C5 セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V . .
C6 セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V . .
C7 セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V . .


5.マイコン プログラムのダウンロード
自作する方は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
圧縮形式ですので、下記ファイルをダウンロードした後、解凍してHEXファイルにしてからマイコンへの書き込みを行って下さい。
書き込みを行う際に、プログラムメモリの最終番地(0x1FF)のローバイトにOSCキャリブレーションデータを書き込んで下さい。

mc131

設定
・FUSE extended byte (11111111B)
・FUSE high byte (01111110B)
・FUSE low byte (01100010B

SELFPGNEN:1

RSTDISBL:0
DWEN:1
SPIEN:1
WDTON:1
EESAVE:1
BODLEVEL2:1
BODLEVEL1:1
BODLEVEL0:0

CKDIV8:0
CKOUT:1
SUT1:1
SUT0:0
CKSEL3:0
CKSEL2:0
CKSEL1:1
CKSEL0:0


・LOCK bit (11111111B)

LB1:1
LB2:1


6.配線図



7.使い方
初期設定方法
 本回路は、実際にスピコンとして動作させるために、初期設定する必要があります。この設定は、1度行えば、データは不揮発性メモリに記憶されるためバッテリーを外しても消えることはありません。したがって、通常使用において毎回設定する必要はありません。また、この初期設定は、何度でも変更可能です。
 初期設定は、フルバックポジションの設定、フルハイポジションの設定、ニュートラルポジションの設定、バッテリー検知電圧の設定、確認のためのフルバックの順に行います。

@エンコンのトリムは中央にしておきます。
Aフタバ製プロポは、エンコンをリバースモードに、それ以外のプロポはノーマルモードに設定し て下さい。
B送信機のスイッチを入れ、エンコン・スティックをフルバック(一番下に下げる)の位置にする。
Cスピコンのスイッチを入れて5秒待つ。
Dモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、 すぐにエンコン・スティックをフルハイ(一番上に上げる)にして5秒待つ。
Eモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、すぐにエンコン・スティックをニュートラルにして5秒待つ。
Fモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、
 ・Ni−Cd/NiーMH:5〜6セル(バッテリー検知電圧 5.0V)の場合 ⇒ エンコン・スティックをフルバック(一番下に下げる)の位置にする。
 ・Ni−Cd/NiーMH:7〜8セル、Li-Po:2セル(バッテリー検知電圧 6.0V)の場合 ⇒ エンコン・スティックをニュートラルの位置にする。
 ・Ni−Cd/NiーMH:9〜10セル、Li-Po:3セル(バッテリー検知電圧 9.0V)の場合 ⇒ エンコン・スティックをフルハイ(一番上に上げる)の位置にする。
5秒待つ。
Gモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、すぐにエンコン・スティックをフルバックにして5秒待つ。
H5秒後にモータからピーー(長め)と小さな確認音が1〜3回聞こえる。確認音が1回の場合は、バッテリー検出電圧が5.0Vで、2回の場合は、6.0Vで、3回の場合は、9.0Vなので、設定されたバッテリー検知電圧を確認できます。
I以上で設定終了です。スピコンの電源を一旦切って下さい。

注意事項
 設定途中で、モータからピッピッピッピッと音がした場合は、設定失敗です。最初からやり直して下さい。 設定をやり直す場合は、スピコン内のマイコンを確実にリセットするために、スイッチオフ時間を3秒以上とって下さい。
 スイッチを切るなどして初期設定を途中で中断した場合には、途中までの設定も無効となり、前回の設定値のままで設定変更はなされません。


通常動作
 初期設定が完了していれば、スイッチをONするだけで、スピコンとして動作します。
 設定されたバッテリー検出電圧を下回ると自動的にモータのパワーを絞ります。

8.その他使用上の注意
 本回路はスイッチを切ることでスピコン回路、受信機、サーボ含めて電流は流れませんが、安全のため使用しない時はバッテリーを取り外しておいて下さい。