1.概要
リチウム・ポリマー・バッテリー(以下Li−Poと呼ぶ)に対応した小型電動RCカーや小型電動RCボート用に設計したブラシモータ専用の スピード
コントローラです。
2.機能
●Li−Po対応
●PWM方式 高周波 モータ スピード コントロール
●バック付き(ブレーキは無し)
●BEC付き
●バッテリー電圧低下検出
3.仕様
●適応バッテリ Ni−Cd/NiーMH:5〜10セル、LiーPo:2〜3セル
●負荷電流 10A (連続)
●BEC電圧 5.0V
●BEC電流 2.0A(ピーク)
●バッテリー検知電圧 5.0V/6.0V/9.0V
●消費電流 11mA
●外形 20*28*7.5(縦*横*高さ)
●重量 5.6g(コネクタ含む)
4.回路図
4.部品表
部品番号 |
品番 |
メーカー |
備考 |
IC1 |
UPC24A05HF |
NEC |
. |
IC2 |
ATtiny45V |
Microchip Technology |
. |
Q1 |
RN1102 |
東芝 |
. |
Q2 |
RN1102 |
東芝 |
. |
Q3 |
RN1102 |
東芝 |
. |
Q4 |
RN1102 |
東芝 |
. |
Q5 |
RN1102 |
東芝 |
. |
Q6 |
HAT2164H |
ルネサス |
. |
Q7 |
HAT2164H |
ルネサス |
. |
Q8 |
HAT1072H |
ルネサス |
. |
Q9 |
HAT1072H |
ルネサス |
. |
R1 |
10kΩ 1/10W |
. |
. |
R2 |
3.3kΩ 1/10W |
. |
. |
R3 |
1kΩ 1/10W |
. |
. |
R4 |
1kΩ 1/10W |
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. |
R5 |
2.2kΩ 1/10W |
. |
. |
R6 |
2.2kΩ 1/10W |
. |
. |
C1 |
セラミック・コンデンサ 1uF 25V |
. |
. |
C2 |
タンタル・コンデンサ 47uF 10V |
. |
. |
C3 |
セラミック・コンデンサ 1uF 16V |
. |
. |
C4 |
セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V |
. |
. |
C5 |
セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V |
. |
. |
C6 |
セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V |
. |
. |
C7 |
セラミック・コンデンサ 0.1uF 25V |
. |
. |
5.マイコン プログラムのダウンロード
自作する方は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
圧縮形式ですので、下記ファイルをダウンロードした後、解凍してHEXファイルにしてからマイコンへの書き込みを行って下さい。
書き込みを行う際に、プログラムメモリの最終番地(0x1FF)のローバイトにOSCキャリブレーションデータを書き込んで下さい。
mc131
設定
・FUSE extended byte (11111111B)
・FUSE high byte (01111110B)
・FUSE low byte (01100010B
SELFPGNEN:1
RSTDISBL:0
DWEN:1
SPIEN:1
WDTON:1
EESAVE:1
BODLEVEL2:1
BODLEVEL1:1
BODLEVEL0:0
CKDIV8:0
CKOUT:1
SUT1:1
SUT0:0
CKSEL3:0
CKSEL2:0
CKSEL1:1
CKSEL0:0
・LOCK bit (11111111B)
LB1:1
LB2:1
6.配線図
7.使い方
初期設定方法
本回路は、実際にスピコンとして動作させるために、初期設定する必要があります。この設定は、1度行えば、データは不揮発性メモリに記憶されるためバッテリーを外しても消えることはありません。したがって、通常使用において毎回設定する必要はありません。また、この初期設定は、何度でも変更可能です。
初期設定は、フルバックポジションの設定、フルハイポジションの設定、ニュートラルポジションの設定、バッテリー検知電圧の設定、確認のためのフルバックの順に行います。
@エンコンのトリムは中央にしておきます。
Aフタバ製プロポは、エンコンをリバースモードに、それ以外のプロポはノーマルモードに設定し
て下さい。
B送信機のスイッチを入れ、エンコン・スティックをフルバック(一番下に下げる)の位置にする。
Cスピコンのスイッチを入れて5秒待つ。
Dモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、
すぐにエンコン・スティックをフルハイ(一番上に上げる)にして5秒待つ。
Eモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、すぐにエンコン・スティックをニュートラルにして5秒待つ。
Fモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、
・Ni−Cd/NiーMH:5〜6セル(バッテリー検知電圧 5.0V)の場合 ⇒ エンコン・スティックをフルバック(一番下に下げる)の位置にする。
・Ni−Cd/NiーMH:7〜8セル、Li-Po:2セル(バッテリー検知電圧 6.0V)の場合 ⇒ エンコン・スティックをニュートラルの位置にする。
・Ni−Cd/NiーMH:9〜10セル、Li-Po:3セル(バッテリー検知電圧 9.0V)の場合 ⇒ エンコン・スティックをフルハイ(一番上に上げる)の位置にする。
5秒待つ。
Gモータからピッと小さな確認音が聞こえたら、すぐにエンコン・スティックをフルバックにして5秒待つ。
H5秒後にモータからピーー(長め)と小さな確認音が1〜3回聞こえる。確認音が1回の場合は、バッテリー検出電圧が5.0Vで、2回の場合は、6.0Vで、3回の場合は、9.0Vなので、設定されたバッテリー検知電圧を確認できます。
I以上で設定終了です。スピコンの電源を一旦切って下さい。
注意事項
設定途中で、モータからピッピッピッピッと音がした場合は、設定失敗です。最初からやり直して下さい。 設定をやり直す場合は、スピコン内のマイコンを確実にリセットするために、スイッチオフ時間を3秒以上とって下さい。
スイッチを切るなどして初期設定を途中で中断した場合には、途中までの設定も無効となり、前回の設定値のままで設定変更はなされません。
通常動作
初期設定が完了していれば、スイッチをONするだけで、スピコンとして動作します。
設定されたバッテリー検出電圧を下回ると自動的にモータのパワーを絞ります。
8.その他使用上の注意
本回路はスイッチを切ることでスピコン回路、受信機、サーボ含めて電流は流れませんが、安全のため使用しない時はバッテリーを取り外しておいて下さい。