LR11

電圧レギュレータ




1.概要
動力用のバッテリー電圧を受信機やサーボ用の電圧に変換する回路で、いわゆるBECというやつです。
出力電圧は、5V以外に6V出力も可能です。
出力電流は、余裕の3A(ピーク)です。


2.仕様
 ●入力電圧 : 6〜12V (Ni-Cd/Ni-MH:6〜10セル Li-Po:2〜3セル)
 ●出力電圧 : 5V又は6V (ジャンパーで切り替え)
 ●出力電流 : 3A(ピーク)
 ●外形 12*28*8 (縦*横*高さ)
 ●重量 2.2g(回路部のみ)


4.回路図



4.部品表
部品番号 品番 メーカー 備考
IC1 PQ30RV31 シャープ .
D1 1SS352 東芝 .
C1 セラミックコンデンサ 0.47uF 25V . .
C2 タンタルコンデンサ 47uF 10V . .
R1 抵抗 1kΩ . .
R2 抵抗 330Ω . .
R3 抵抗 1.5kΩ . .


5.回路の説明
可変ロードロップアウト4端子レギュレータICの回路そのものです。
入力電圧が、設定された出力電圧(5又は6V)より低い場合、出力電圧は入力電圧より0.5Vほど低い電圧が出力されます。
回路図のJP1をショートさせると6V出力になります。
実力的には、入力電圧は、3.5V〜25Vまで動作しますが、ドロッパ式レギュレータなので、入力電圧が高いと発熱が大きくります。
実用上は、Ni-Cd/Ni-MHで10セル、Li-Poで3セルまでが限度です。
本回路は3Aと比較的大きな瞬間電流容量を持っています。しかし、連続で流せる平均電流は、発熱量で制限されますので注意して下さい。
連続で流せる電流の平均値は、下記の式で計算できます。
入力電圧をEin、出力電圧をEoutとすると
連続で流せる平均電流Ioは、
 Io=2/(EinーEout)
です。単位はA(アンペア)です。


6.使い方
接続は下図を参照して下さい。
ジャンパー端子をショートすると6V出力になります。サーボによっては、6Vに対応していないものもありますので、注意して下さい。
ショートさせるには、直接ハンダでブリッジさせるか、図のように細い導線を利用して下さい。