AR53

電圧低下検出付き機体発見ブザー

    


1.概要
 以前製作した電圧低下検出付き機体発見ブザーAR52も比較的に小型でしたが、今回は回路基板をブザー外形に合わせて設計し、ブザーと一体化させることでさらに小型化してみました。AR52と異なり検出電圧は固定で、調整はできません。
回路基板とブザーは、熱収縮チューブで被服しました。

 


2.機能



3.仕様



4.回路図



5.部品表
部品番号 品名 品番(仕様) メーカー 備考
IC1 マイコン ATtiny15L−1SC ATMEL .
Q1 トランジスタ RN1102 東芝 .
Q2 トランジスタ RN1105 東芝 .
D1 ダイオード 1SS352 東芝 .
C1 セラミックコンデンサ 0.47μF  . .
C2 セラミックコンデンサ 0.1μF . .
R1 抵抗 10KΩ . .
R2 抵抗 10KΩ . .
BZ1 回路内蔵型ブザー TMB-05 スター精密 .


6.マイコンプログラム
自作する方は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
下記ファイルをダウンロードして、解凍後にできるar530.hexというファイルをマイコンに書き込んで下さい。
書き込みを行う際に、プログラムメモリの最終番地(0x1FF)のローバイトにOSCキャリブレーションデータを書き込んで下さい。

ar530.zip
設定
・FUSE bit (10101100B)
BODEN:0
BODLEVEL:1
CKSEL0:0
CKSEL1:0
RSTDISBL:0
SPEN:1

・LOCK bit (11111111B)
LB1:1
LB2:1


7.説明
機体発見ブザーにバッテリーの電圧低下検出機能を追加したものです。
通常の機体発見ブザーの機能は、信号パルス幅が約1.65msec以上になるとブザーが鳴るようにプログラムされていて、これは、AR52と反対ですのでご注意ください。また、信号パルスが無くなってもブザーが鳴ります。
検出電圧は固定で約4.3Vにしました。電源電圧が4.3V以下になるとブザーが鳴りますが、サーボが動く瞬間などの一瞬の電圧低下は検出しないように、1秒の遅延時間を設けてあります。また、電圧低下を3秒以上検出するとブザーは電源を切るまで鳴り続けます。つまり、電圧低下検出時間が1〜3秒であれば、ブザーが鳴っても電源電圧が回復すればブザー音は停止します。
ブザー音は断続音ですが、鳴動条件によって断続音周期は異なり、周期の短い方から、電圧低下、信号パルス幅が約1.65msec以上、無信号 の順になっています。

ムービー


8.使い方
受信機の空きチャンネルにコネクタ接続するだけで、電圧検出付き機体発見ブザーとして機能します。
送信機のスティック又はスイッチ操作で、ブザーが鳴ります。電源電圧が4.3V以下になってもブザーが鳴ります。また、送信機からの信号が途切れた時にもブザーが鳴ります。