1.概要
気圧変化から最高到達高度を測定する装置です。
本回路を機体に搭載し、フライト終了後にそのフライトの最高到達高度(ピークホールド値)を確認することができます。
高度は電源投入直後の高度を0として計算しています。
おまけ機能として、リアルタイム相対高度、リアルタイム絶対高度、リアルタイム大気圧(hpa)も表示可能です。
2.機能
●高度計
●大気圧計
3.仕様
●電源電圧 : 4.5V〜8.5V
●消費電流 : 36mA
●表示分解能 : 1m単位(高度) / 1hpa単位(気圧)
●基板外形 : 35*29*11(縦*横*高さ)
●重量 : 8.5g
4.回路図
5.部品表
部品番号 |
部品名 |
仕様 |
メーカー |
備考 |
IC1 |
三端子レギュレータ |
AZ1086H-5.0 |
Diodes Incorporated |
|
IC2 |
マイコン |
ATtiny2313A |
Micro Chip Technology |
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Q1〜Q4 |
抵抗内蔵トランジスタ |
RN2105 |
東芝 |
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LED1 |
7セグメントLED |
OSL40363-IRYG |
OptSupply |
7セグメント4桁、赤色のみ使用 |
R1〜R7 |
チップ抵抗 |
100Ω |
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|
C1 |
アルミ電解コンデンサ |
100uF/16V |
|
|
C2 |
チップタンタルコンデンサ |
47uF/10V |
|
|
C3 |
チップセラミックコンデンサ |
0.1uF/10V |
|
|
MD1 |
気圧センサモジュール |
LPS25HB DIP化キット |
秋月電子通商 |
SDA,SCLプルアップ有効 |
SW1 |
DIPスイッチ |
CHS-02Ta1 |
日本電産コパル |
|
6.マイコン プログラムのダウンロード
本回路はマイコンを使っていますので、自作する方は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
プログラムは、下記ファイルをクリック、保存してからマイコンへの書き込みを行って下さい。
(右クリックで ”対象をファイルに保存” を選択)
am100.hex
書き込み時の設定
・FUSE 0xFF 0xDD 0x62
・LOCK 0xFF
7.配線図
配線は、下図を参照してください。(電源を接続するだけです。)
8.使い方
本回路は、最高到達高度表示することを目的に制作しましたが、リアルタイム相対高度、リアルタイム絶対高度、リアルタイム大気圧(hpa)も表示可能です。
相対ピーク高度とリアルタイム相対高度表示については、電源投入直後の大気圧を基準にして、その時の高度を0(ゼロ)として計算しています。
表示モードは、基板上のDIPスイッチで設定できます。
DIPスイッチ |
表示モード |
備考 |
2 |
1 |
OFF |
OFF |
相対ピーク高度表示 |
通常使用時の設定 |
OFF |
ON |
リアルタイム相対高度表示 |
|
ON |
OFF |
リアルタイム絶対高度表示 |
誤差大きい |
ON |
ON |
リアルタイム大気圧表示 |
|
9.注意
高度は気圧変化から計算して求めています。
計算条件として、海抜0mの大気圧を1013hpa、気温を22℃とし、海抜0mから1000mまでの気圧変化を直線近似して算出しています。
そのため、条件が変わると高度測定に影響が出ます。
仮に気温が±10℃変わった場合の誤差は約3%で、気温が上がると高度表示が大きくなる傾向があります。
大気圧が±5hpa変わった場合の誤差は約0.7%で、気圧が低くなると高度表示が大きくなる傾向があります。
他に、直線近似による誤差も約3%程度あるので、実際の相対ピーク高度の精度は±10%程度はあると思われます。
また、大気圧の影響を直接受けるリアルタイム絶対高度については、数10mの誤差がありますので、あくまでもおまけ機能とお考えください。