LT10 / LT20

レベルシフター

    

製作 2019/06/06



1.はじめに
 電子工作をしていると、電圧が異なるデバイス(例えば5V系デバイスと3.3V系デバイス)の混在した回路になってしまうことがあります。
通常、5V系デバイスの信号は5Vレベルで、3.3V系デバイスの信号レベルは3.3Vなので、この2つのデバイスは直接接続することはできません。
こんなときは、レベル変換ICという便利ICがあるのですが、これがなかなかいいものが少ないのです。そんなレベル変換ICのなかで、唯一入出力の電圧範囲、安定性で気に入ったのが、
TI製のSN74LVC1T45とSN74LVC2T45というICで、SN74LVC1T45は1チャンネル、SN74LVC2T45は2チャンネルです。
このIC、特性的には非常に満足していますが、2つほど不満があります。1つはパッケージにDIPがないことと、SN74LVC2T45は2チャンネル品ですが、信号方向が同じことです。
ちょこっとした実験では、DIP型が便利だし、UARTに使う場合、信号方向が入出力反対のものがほしいのです。
そんな訳で、入出力が反対のこのレベル変換IC2つを搭載しDIP化してみました。
LT10は2チャンネル(入力1+出力1)、LT20は4チャンネル(入力2+出力2)です。



2.機能
 ●信号の電圧レベル変換 (非反転)



3.仕様
 ●電源電圧 V1:1.65〜5.5V / V2:1.65〜5.5V
 ●ピンピッチ:2.54mm / ピン幅:7.62mm



4.回路図

LT10



LT20




5.部品表

LT10
番号  部品名  品番(仕様)  メーカー  備考 
 IC1〜IC2  三端子レギュレータ  SN74LVC1T45  TI  
 C1〜C2  セラミック・コンデンサ  0.1uF/16V    


LT20
番号  部品名  品番(仕様)  メーカー  備考 
 IC1〜IC2  三端子レギュレータ  SN74LVC2T45  TI  
 C1〜C2  セラミック・コンデンサ  0.1uF/16V    



6.接続
接続は、下図を参照してください。

LT10



LT20




7.追記
 電源電圧は、V1、V2ともに1.65V〜5.5Vの範囲であれば、V1、V2は、V1<V2でもV1>V2でも構いません。
 パスコン(バイパス・コンデンサ)を実装されていますので、パスコンは外付け不要です。

 細かい特性については、下記データシートを参照ください。

http://www.ti.com/lit/ds/symlink/sn74lvc1t45.pdf

http://www.ti.com/lit/ds/symlink/sn74lvc2t45.pdf