LS10

超軽量サーボ
                                                                                  2016/05/02

  

                      




1.概要
 小型カメラのレンズフォーカスかズーム用だと思われますが、小型のステッピングモータを入手できたので、超軽量のサーボモーターを製作してみました。
もともとのモーター軸がM1のボルト状になっていて、そこにナットをはめ込んだ構造で、モーターが回転するとそれに沿ってホーン付きナットがスライドします。
電源投入時にモーターを一定方向にフルストローク以上回転させ、ナットを端に突き当て動作を行い、初期の位置設定を行います。
その後の動きは直動タイプのサーボと同じですが、フィードバック制御ではなくオープンループ制御のため、厳密にはサーボモーターとは言えません。


2.機能
 ●直動式アクチュエータ


3.仕様
 ●適応バッテリ Li-Po:1セル
 ●push/pull力:2gf
 ●フルストローク:4mm
 ●消費電流 :150mA(動作時)
 ●外形 7*31*7(縦*横*高さ)
 ●重量 0.7g


4.回路図



5.部品表
番号  部品名  品番  仕様  メーカー  備考 
 IC1  マイコン ATtiny44A_20M1     ATMEL  
 IC2  モータードライバー  A3901    Allegro  
 R1  チップ抵抗    10kΩ    
 R2  チップ抵抗    1kΩ    
 C1  チップセラミックコンデンサ    0.1uF/10V    
 C2  チップセラミックコンデンサ    4.7uF/10V    


6.マイコンプログラム
自作する場合は、マイコンにプログラムを書き込む必要があります。
下記ファイルをダウンロードしてマイコンへの書き込みを行って下さい。

LS102.hex

lock : 0xFF
fuse : 0xFF,0xDE,0x62


7.配線図
配線は、下図を参照してください。



8.感想
 力不足でモーターが脱調してしまうと位置ずれが発生します。これについてはオープンループ制御のため、致し方ありません。
力に余裕があれば、あまり問題にはなりませんが、このモーターは、1円玉2個持ち上げるのがやっとですし、ストロークも±2mmしかありません。
駆動部分がネジ式のため、ナットが端に突き当たると締め付けてしまい、ロックしてしまうこともありました。
モーターの発熱も大きく、連続動作させると触れないくらい熱くなります。
まだまだ問題点が多く、改良の余地がありそうです。


9.動画

https://youtu.be/I3qo4iyel54

https://youtu.be/89Fm016T9P4